悲しき 極道


二人で鏡見ながら
ホレぼれしてたら、
ハマが起きよった。


生まれ変わったワシらを見て、
声も出んよぉや。

「どないや〜
シブいやろぉ〜」

「シッ〜ブ〜!!」

「せやろ!
鬼パチやでぇ〜」

ワシらはそぉ言いつつ、
笑いをこらえるのに必死やった。

なんせ、
デコボコの坊主やさかいな…

ハマは気付いとらん。

「ワシらもハマみたいに、
茶色にしたいんやが…」

「これ、オキシやで!
まだあるからやる!?」

「頼むわ〜」

ハマが部屋から出て行った。
ワシと藤は、
声出して笑ろぉた。



「うっーわぁーッ!!」

ハマの大声や…

…可哀想に…(笑)
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