x.stage
「千夜ちゃんが話してくれたことをまとめた結論だ。多分、その能力はクラフト。」
「闇の能力、もしくは時空渡、か。確かにあいつらだな。」
「千夜は姿を見ていない。でももしかすると…」
陸は見ていたかもしれない。
「俺たちはしばらく様子を見る。頃合いを見計らって、騎士団に話を通す。」
「そんなことしたら真郷さん怒られちゃいません?」
「今下手に動いても同じさ。なら、もう少し後でいいだろ。」
へらへらと笑う彼に迷惑をかけないことを心の中で誓い、千夜は架凛の家で暮らすことを決意した。
フィオーレが心配なのか、見張り番はしっかりついているが、ここ数日で様々なことを学んだ。
まず、架凛の仕事。
彼女は数日に一度、或茉に向かう。
ある日一緒に来ないかと誘われた千夜は、そこで彼女の仕事を手伝うことになったのだ。
彼女たちが訪れたのは或茉の市街地。
木でできた住宅らしき建物の中に入ると、住人は待ちわびていたように奥へと案内する。
「架凛先生、今日も頼みます。」