x.stage
 


お茶屋を出た2人が街を歩いていると、前方に手を振る人影を見つけた。


「あら、ミリィ。」

「久しぶりね架凛。千夜ちゃんも、元気?」

「はい。あ、果物ありがとうございました。すっごく美味しかったです。」


その笑顔を見たミリィは口元を緩め、是非また来てくれと声をかけた。


「ところでミリィ、祭りの準備はどう?」

「順調さ。今年は去年よりも盛大になりそうだよ。何てったって、騎士団の団長が来るんだからね!」

「団長…」


架凛は千夜の呟きに気付くも、さらりと流して話を進める。


「そうだったわね、真郷も護衛に来るって言っていたわ。私たちも当日は参加するから、どこかで会いましょう。」

「あぁ、楽しみにしときな!」


去り際にミリィは千夜の頭を撫で、やがて人混みに紛れていった。


「すっかり忘れていたわ。隊長が参列すること。」


歩き始めた架凛はそう話を切り出した。


「隊長ってさ、真郷さんたちの上司?」

「そう。翠鳳国代表で青の騎士団の隊長。」


 
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