恋歌 〜secret love〜

┗それぞれの進路


「かーなっ!!」


「ほあっっ!」



下駄箱の前で、いきなり彩乃が飛び着いてきた。



「痛いよ、彩乃。
どうしたの? 朝から元気すぎない?」



苦笑いをしながらそう言うあたしに、彩乃はにっこりとした笑顔を見せた。



「何か、前期が終わったと思ったら少し肩が軽くなったような気がして……。

奏を見かけたら嬉しくなっちゃったのよ」



確かに、前期の試験が終わって

今はみんな、ほっとしてるところだと思う。



国公立の試験が終わってから少し。

2月は気づいたら、あっと言う間に終わっていた。

3月に入ってすぐには、卒業式もあった。



でも、結局それからも毎日のように学校に来てるから

卒業した実感なんて全然ないのが本当のところだったりする。
< 267 / 339 >

この作品をシェア

pagetop