初恋の行方〜謎の転校生〜
「あっ」


「何?」


「飛行機って、いくらするの?」


「はあ?」


「ほら、乗るのに切符とか買うんでしょ? 私、あまりお金持ってない……」


私が情けない顔をすると、


「俺が全部出すから心配すんな。それにしても、“切符”って……」


そう言いながら、柏木君は可笑しそうにクスッと笑った。


私は自分の無知ぶりが恥ずかしかったけど、柏木君が笑ってくれたのが嬉しくて、「だって……」と言いながら、頬がひとりでに緩んでいった。


「もしかして、飛行機に乗った事ないとかか?」


「うん、実はそうなの」


「そっか。飛行機の場合は切符じゃなくて搭乗券というのを買って……」


柏木君は、飛行機に乗る時のあれこれを私に教えてくれた。


彼は、ほぼ毎月九州へ行ってるらしい。だから飛行機に乗るのは慣れているそうなんだけど、悠人君に会ってるんだろうか……


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