初恋の行方〜謎の転校生〜
「俺は間違ってたよ」
(え?)
「悠人はおまえの事、恨んだりしてないよ。むしろ最後に気持ちを伝えられて、すっきりしたと思う。
俺はおまえに、何て言うか、八つ当たりかな。自分でもよく分からないんだけど、本音を言えば……会ってみたかった。悠人が惚れた女がどんな女なのか、この目で確かめたかったんだ」
「柏木君……?」
私は柏木君の言葉に驚き、思わず顔を上げていた。
「ひでえ顔だな。ほら、これで拭けよ」
そう言って柏木君は、ジーンズのポケットからきちんと畳まれた紺色のハンカチを出して私に突き出した。
「自分のがあるから……」
「いいから使えって」
「ありがとう。洗って返すね?」
言葉は乱暴だけど、柏木君に優しくしてもらい、涙は止まって代わりに心が温かくなるのが自分でも分かった。
(え?)
「悠人はおまえの事、恨んだりしてないよ。むしろ最後に気持ちを伝えられて、すっきりしたと思う。
俺はおまえに、何て言うか、八つ当たりかな。自分でもよく分からないんだけど、本音を言えば……会ってみたかった。悠人が惚れた女がどんな女なのか、この目で確かめたかったんだ」
「柏木君……?」
私は柏木君の言葉に驚き、思わず顔を上げていた。
「ひでえ顔だな。ほら、これで拭けよ」
そう言って柏木君は、ジーンズのポケットからきちんと畳まれた紺色のハンカチを出して私に突き出した。
「自分のがあるから……」
「いいから使えって」
「ありがとう。洗って返すね?」
言葉は乱暴だけど、柏木君に優しくしてもらい、涙は止まって代わりに心が温かくなるのが自分でも分かった。