初恋の行方〜謎の転校生〜
体育館の裏に行くと、川島美咲は3人の男子に囲まれ、俺の位置からその姿は殆ど見えなかった。


俺は連中に見つからない程度に近付き、木の陰に隠れて様子を見る事にした。


彼女が置かれた状況は大体分かっていたし、すぐに助けてやるべきだろうと思った。しかし、少し見ていたいと思った。


それは、状況を確認したいから。いや、実際のところは、自分の気持ちを確かめたかったのかもしれない。


男達の怒鳴り声は聞こえるが、川島美咲の声は小さ過ぎて聞き取る事は出来なかった。


どうやら男達は、いずれも川島美咲に告って振られたらしい。
そして俺の出現に嫉妬し、彼女に復讐しているらしい。


という事は、俺がこの学校へ来た理由と同じじゃねえか。


俺は、あんな情けない奴らと一緒だったのか?


川島美咲は、とうとう立っていられなくなったらしい。

うずくまった彼女を、なおも攻め続ける奴らを見て、俺の我慢は限界を超えた。


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