初恋の行方〜謎の転校生〜
ところが、俺のトレーナーを着た彼女とソファーに並んで座り、彼女は俺が作ったココアを、俺はコーヒーを飲んでいた時、さっきの「でも」の続きを聞いてしまった。


「私、柏木君が好きなんです。悠人君よりも」


それを聞いた瞬間、俺の心臓は大きく跳ねた。正直に言えば、嬉しかった。


しかし俺は本心を隠し、

「そんな事は言うな」

と彼女に言った。更に、

「おまえが好きなのは悠人で、俺じゃない」

と。


「ち、違います。私は確かに柏木君のことを……」


必死に訴える川島美咲に、

「そんなわけない!」

と俺は怒鳴り、

「昨日会ったばかりの俺の、何が分かるってんだよ? 顔が悠人と同じだからだろ? おまえは俺を悠人の代わりにしてるだけだ」

と言うと、彼女は大粒の涙をポロポロこぼしはじめた。


彼女の震える肩に手を掛けたくなるのを抑えながら、俺は彼女に復讐するために近付いた事を明かした。キスもそれが目的だったのだと。


そして、それももう終わったのだと彼女に言った。

俺が彼女に惹かれて行くのも、これで終わらせる、という意味も込めて。


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