初恋の行方〜謎の転校生〜
週が明けても、俺は学校へ行かなかった。


理由は、もうあの学校へ行く意味がないから。それと……


川島美咲への想いを鎮めるために。熱くなった頭を冷やしたかった。


彼女に会いさえしなければ、それが出来ると思っていた。冷静になれると。


川島美咲は悠人が惚れた女。その女を想う事は、悠人への裏切りだ。

まして俺には紗耶香さんという婚約者がいる。


つまり、俺には川島美咲を好きになる資格がないのだ。


だが、そう思えば思うほど、川島美咲を想ってしまう。彼女の、恥じらいながら微笑む顔や泣いた顔、雪のように白かった体。


それらが何日経っても頭から消える事なく、イライラが募るだけだった。


紗耶香さんが来て、俺をベッドに誘ったが、そんな気にはなれなかった。逆に疎ましかった。



そして、日曜の朝を迎えた。


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