初恋の行方〜謎の転校生〜
川島美咲の栗色の髪は、朝日に照らされキラキラ輝いていた。


白いふわふわしたコートを羽織った彼女は、まるで雪の妖精のようだ。俺はその瞬間、


彼女を諦めるなんて無理だ。


そう自覚していた。


車に乗り込むと、黒崎さんから紗耶香さんは行かないのかと聞かれた。


遠回しに現実に引き戻された気がした。


何とかしなければ……


そんな思いに浸る暇がないほど、川島美咲はよく喋った。明るかった。


飛行機に乗るのは初めてらしく、そんな話で会話は続いた。


くるくると表情が変わる川島美咲は可愛かった。今までの印象より彼女は明るい事を知り、ちょっと驚いたが嫌ではなかった。

むしろ、ますます好きになったみたいだ。


いつもは面白くも何ともなかった九州までの道程が、今日は楽しくてならなかった。


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