初恋の行方〜謎の転校生〜
柏木君は、一瞬ためらったように私は感じた。気のせいかもしれないけど。
その一瞬に私は目を開こうとしたけど、次の瞬間には、唇に何か柔らかくて、温かいものが触れていた。
それは“何か”なんかではなく、柏木君の唇だ。
これが、キスなんだ……
男の子とキスしたのは、この時が初めてだった。
男の子の唇って、意外と柔らかいんだなあ。
そんな事を冷静に考えていたら、柏木君の唇が急に荒々しく動き出したかと思うと、私の口の中にヌルッとしたものが入り込んで来た。
咄嗟に柏木君から離れようともがいたけど、柏木君に頭を押さえられてしまった。
ヌルッとしたもの、つまり柏木君の舌は、まるで軟体動物のように、私の口の中を動き回った。
その気持ち悪さと息苦しさに私は堪えきれなくなり、柏木君の胸を力一杯押し返すと、漸く唇を解放してもらえた。
ハア、ハアと粗い息をしながら柏木君を見上げたら、彼は私を見下ろし、ニヤニヤと笑っていた。
その一瞬に私は目を開こうとしたけど、次の瞬間には、唇に何か柔らかくて、温かいものが触れていた。
それは“何か”なんかではなく、柏木君の唇だ。
これが、キスなんだ……
男の子とキスしたのは、この時が初めてだった。
男の子の唇って、意外と柔らかいんだなあ。
そんな事を冷静に考えていたら、柏木君の唇が急に荒々しく動き出したかと思うと、私の口の中にヌルッとしたものが入り込んで来た。
咄嗟に柏木君から離れようともがいたけど、柏木君に頭を押さえられてしまった。
ヌルッとしたもの、つまり柏木君の舌は、まるで軟体動物のように、私の口の中を動き回った。
その気持ち悪さと息苦しさに私は堪えきれなくなり、柏木君の胸を力一杯押し返すと、漸く唇を解放してもらえた。
ハア、ハアと粗い息をしながら柏木君を見上げたら、彼は私を見下ろし、ニヤニヤと笑っていた。