初恋の行方〜謎の転校生〜
「柏木君のは?」

「これか? コーヒーだけど?」

「ふーん」


体を乗り出して、柏木君のやはり黒のマグカップを覗いたら、中も真っ黒だった。


「ブラック?」

「そうだけど?」

「苦くないですか?」

「そりゃあ苦いさ。コーヒーだからな」

「美味しいんですか?」

「まあな」

「すごーい」


私は自然と顔が綻んでいた。ココアを飲んだせいか、心が暖かくて、楽しくてしょうがなかった。


「なあ?」

「はい?」

「そっちに移動していいかな?」

「別に構いませんけど……」

「ここからだとチラチラ見えて、目のやり場に困るって言うか……」


そう言って、柏木君の視線が私の下の方に向いたので、それをたどって下を見たら、トレーナーの裾から私の太股が剥き出しだった。


「キャッ、エッチ!」


私は慌ててトレーナーの裾を手で引っ張った。


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