One STEP
ポン、と。
優しくあたしの頭の上に乗っかった手。
大きな手。
優しく、温もりのある先輩の手。
「無理しなくていいから、ね?」
違う、違う違う。
あたしはフルフルと首を左右に振る。
「先輩…答えてください…」
あたしは何を考えているんだろう。
先輩に何を言わせたいんだろう。
分からない感情が、1つ、2つ…
シワシワになってしまったスカートの裾。
あたしの気持ち。
ココロ。
聞いておきたいんだ。
ちゃんと、先輩の口から。