One STEP
それを見た八木先輩が凄く嫌そうな顔をする。
それとは間逆、夏沙先輩はやる気まんまん笑顔満点。
一体何をやるんだろう?
あたしは先輩たちの表情を窺って、首を傾げるしかなかった。
「慎也先輩…やめません…?」
「やるといったらやる!毎年恒例!」
八木先輩はガックリと肩を落とす。
…何をするんだろう?
ちょっぴり不安になった。
度胸つけってなに?
「よーし。それじゃあ行きますよー」
俺について来ーい、と幼稚園の先生のように言う慎也先輩。
どこに行くんだろ?と、少し不安はあるけど、ワクワクしている自分がいる。
みんな慎也先輩の後に続く。
渋々、八木先輩も後に続く。