サックスガール
｢パートリーダーは筆記用具もって音楽室。ほかはパートで腹筋背筋ブレス。｣

｢｢｢はい！｣｣｣

私は被服室に向かった。

被服室には私と玲先輩とピピさん、あとテナーサックスの本田梨香先輩と佐藤莉子ちゃんの５人だった。

練習って言ってたけど、ほとんど話してた。

特に玲先輩が本田先輩の言ったことをふざけて、
｢レイテンパイがフッティンします｣と言ってめっちゃ腹筋頑張ってるのは先輩だって忘れて笑ってたかも。

気を付けよう。怒ったら嫌だもん。

でも、玲先輩は話しかけずらいって思ってたけど、そんな人じゃなかった。

むしろ、面白いし。ピピさんまで笑ってたし。未来ちゃんにも教えよう。

そう思いながら反省用紙を配る。自分のが邪魔だなあ。

あ、この隙間に置いとけばいっか。そう思い反省用紙を置いた。

また配り始めたら玲先輩が話しかけてきた。

｢これ、君のでしょ？｣

あ、これさっき置いたのじゃん。

｢あ、持ってきてくれたんですか。ﾎﾞｿ（置いといてもよかったんですけど。）まぁ、ありがとうございます。｣

私は反省用紙を受け取った。

玲先輩が固まってる。･･･！あぁ！またやってしまった！

多分大丈夫だろう、玲先輩なら。

帰り道で未来ちゃんにも教えたら、面白そう！って言ってた。

これからがもっと面白くなりそうな予感！
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