ありがとう
第2章

1週間が過ぎた。

あれからはずっと山道を歩き続けていた。

もはや山脈と言ってもよく、本格的な山をいくつも越えてきたがまだまだ先はあるようだ。

何度か無人のような駅で電車に乗ろうとも思ったが、出来るだけ歩いて資金は最悪の場合に備えて取っておくことにした。

距離は稼げないが時間を稼ぐにはこれが最善の手だった。
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