アイシング、マイラブソング
「悠、アイス食べたい!」

「うん、いいよ」

アイスと言われるとつい頷いてしまう。

夏はマルチパックの安いやつで済ます分、冬こそ外で食べたくなる。


「悠は?」

「じゃあ俺も」


「ストロベリー味?」


そう言って千架が立ち上がる。


―覚えててくれてる


付き合う前にそんなメールのやり取りをした。

嗜好が同じだ、って祥に自慢までして。


さりげなく
また喜びが増えた。


「オッケーです!ヨロシク!」

「はぁい」


しばらくして戻ってきた千架の手には薄ピンクのアイスがひとつ。


「半分こする?」

「なんか一個も食べれない気になって」

「いいよ。千架はイチゴでいいの?」

「あたし好きだもん!」


知ってて聞いた。


僕だってちゃんと覚えてる。


あの頃から変わらないときめき。

―すきだなぁ

改めて感じる。
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