アイシング、マイラブソング
男らしく、
余裕の笑みを浮かべて応えたが

本当のところ、

涙目の千架が妙にそそる。



映画が終わり、


一区切りついたという思いが、


僕を駆り立てる。



僕はひとりでベッドに座っていたのだが

少しだけ上から見る千架は

微妙に両足の開いたお姉さん座りをして、

ちょこんとクッションの上に居た。


ミニスカートの裾から

柔らかそうな太ももがちらっと見えると、


僕の心は動悸が激しくなった。



こうなると、

いつもと同じはずの彼女が、

いつもと違って見える。


時々やる流し目。


赤桃色の熱った頬。


ぼてっとした下唇。


手を持て余して折れた膝を撫でる指先。



彼女にとっては無意識な行動でも、

それら全てが誘惑に感じる。


僕は千架を自分の元へ呼びよせた。


「千架、こっちきて」
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