アイシング、マイラブソング
朝から全速力。


これまでと違うこと。

駅までじゃなく、

千架まで走る。


あの角まで行けば駅が見える。

―もう居るかなぁ…


「 あっ 」


思わず声が出た。



「おはよぉ」



千架がちゃんと改札の手前で待ってくれていた。


―この子が俺の彼女…


『しあわせ』

って言葉が、

ごく自然に頭に浮かんだ。


「はぁ…お…おはよ」


「朝からお疲れ」


「だって…期待されてなかったから」


「ううん、来ると思ってた」


千架はそう言って微笑むと

僕に歩み寄ってきた。


「行こ」


ふわっ と、

僕の手を取る。
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