アイシング、マイラブソング
どき
こっちがリードしてあげなきゃいけないのに。
紺色のカーディガンの袖に隠れた小さな千架の手が、僕の人差し指から小指までを握りながら改札まで導いてくれた。
初めて触れた彼女の手…
温かくて、夢心地になる。
「15分の電車もうすぐ来るよっ」
「…ごめん、遅くなって」
「間に合ったんだから良くない?」
こういうサバサバしてるところも好き。
―なんだか藤堂の方が男らしいな…
なんて情けなくなったりして。
名誉挽回とばかりに、
千架に掴まれた手をすっと引いて、僕からつなぎ返した。
「…三上の手、冷たい」
「心があったかいから?」
「それ絶対言う人いるよね!」
「わかった、今度までに考えとく」
「大喜利じゃないんだから」
「じきに温かくなるよ。藤堂といるとドキドキして新陳代謝が良くなるんだ」
「はは、何それ~…」
「本当だって」
「…うれしいの」
すごく何気なくだけど、
手を繋げた。
―これが恋人同士…
心の底から湧き上がる千架への愛しさを
今一度全身で感じていた。
こっちがリードしてあげなきゃいけないのに。
紺色のカーディガンの袖に隠れた小さな千架の手が、僕の人差し指から小指までを握りながら改札まで導いてくれた。
初めて触れた彼女の手…
温かくて、夢心地になる。
「15分の電車もうすぐ来るよっ」
「…ごめん、遅くなって」
「間に合ったんだから良くない?」
こういうサバサバしてるところも好き。
―なんだか藤堂の方が男らしいな…
なんて情けなくなったりして。
名誉挽回とばかりに、
千架に掴まれた手をすっと引いて、僕からつなぎ返した。
「…三上の手、冷たい」
「心があったかいから?」
「それ絶対言う人いるよね!」
「わかった、今度までに考えとく」
「大喜利じゃないんだから」
「じきに温かくなるよ。藤堂といるとドキドキして新陳代謝が良くなるんだ」
「はは、何それ~…」
「本当だって」
「…うれしいの」
すごく何気なくだけど、
手を繋げた。
―これが恋人同士…
心の底から湧き上がる千架への愛しさを
今一度全身で感じていた。