【長編】雨とチョコレート
「・・・あのさ、しの・・・」

「・・・れい君、私が昨日言ったこと覚えてる?」



・・・・しのの声が教室に響く。



「・・・もう、一緒に帰んないってこと?」


「同じ委員会になんてなったら、ゆり先生が・・・」



すごく深刻そうな顔で俺を見る。



「しの・・・?」

「・・・・なんで?わたし、同じ委員会にならないように最後まで残ってたのに」



やっぱり、あれはしのなりの回避方法だったんだ。



「思ったんだけどさ」



これは、俺が言うにはちょっとつらすぎる。

俺の気持ちを全否定することになる。

なるけど・・・・言わなくちゃ、しのが報われない。

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