神宮姫伝


あたしは気を取り直してはっきりと
言いきった。

「あたしは独りが好きなの。」

そう言うと昴は呆れたふうに
喋りだした。


「…お前な逃げてるだけだ。」

それを言われた瞬間なにかが
プツンと切れた。


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