死霊眼 ~Ghost eyes~
 五分くらいして看護婦さんが来た。どうやら外出許可がでたようだ。
二人がかりで俺を車椅子に乗せる。
 公園に着くと俺より年下の子達が遊んでいる。あぁ今日は日曜日か…と日にちや曜日がわからなくなっていた。
 看護婦さんと一緒に公園の中をゆっくり進んだ。
途中、木の影の中に赤い物体が見えた。
「あの…あれなんですか」
「ん、あれ?何もないよ?」
どうやら看護婦さんには見えないらしい。
俺は少し考えこんだ。
「あ、もう疲れちゃった?じゃ戻る?」
看護婦さんに言われ、病室に戻った。
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