死霊眼 ~Ghost eyes~
夜になり、俺は昼間のことを考えた。
一体あれは何だったんだろう…
「ほう…考え事かい…」
俺は驚いた。
俺以外に誰もいない部屋で声が聞こえる…
「すまない…驚かしてしまったようだ…」
俺の目の前に公園でみかけた奴が突然現れた。
「うわっ!」
逃げたいが体が動かない。
「逃げようとしなくていい…」
無理だ。恐くて逃げたい。恐くて逃げたいが、体が動かない。
「おや、体が動かないのかい?」
どうやらあいつは俺が動けないのを知っているらしい。
諦めて体に力をいれるのをやめると、あいつは信じられないことを言い出した。
「君の体…動くようにしてあげようか?」
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