銀河の星屑
そこまでしてまで黎ちゃんを自分のものにしようと思ってるの?

「そんなの迷惑なだけです…。

喜ぶ訳がないじゃない…」

そうだよ。

そんなことをしたって、黎ちゃんは喜ばない。

自分のために犯罪を犯しても、黎ちゃんは喜ばない。

きっと、こいつはとんでもない妄想癖を持ってる。

黎ちゃんとつきあってたなんて、絶対にウソだ。

奥さんと子供が離れて暮らしてるから、おかしなことを言い出すんだ。

「つきあってる男でもいるのか?」

中條が言った。
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