シンデレラと魔法使い
舞踏会と王子様

1

お城の中に入った私はあまりの豪華さに唖然としていた。


「すご……」


綺麗に着飾る若い娘たち。恋人を作りたいと必死の男たち。豪華な装飾に豪華な料理。
全てが一級品。
だが、そのなかでもひときわ美しいのは…


「あら、ルイ王子だわ。」


「綺麗な方…」


「男でもほれぼれするよな。」


「ああ…」


この国の王子、ルイ=アランだ。


女はもちろん男まで、老若男女すべてがみとれる美しさ。そして、さわやかな笑顔。

だが、神秘的なオーラをまとっており近寄りがたい。



「確かに…初めてお顔を拝見したけど美しいわ…」


私も例外ではない。王子の甘いマスクに見とれていた。


じーっと、突っ立っていると王子に女三人組が近づいていくのが見えた。
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