シンデレラと魔法使い
お城の鐘が鳴り響いた。


ふと、止まった私に王子は思い出したように言った。


「ああ、もう十二時なのですね。」


お城な鐘は午前零時を告げるときだけ12回なる。
もう、5回なり終わっていた。


『その服、お城の十二時の鐘が鳴り止んだと同時に元に戻るから気をつけろよ!!』


ふと、レオの言葉が頭によぎった。


「やばい!!」


私は王子の前から走り去った。


王子の、待って!という言葉を背にうけて。
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