見えないモノと、指の銃。


そのまま窓辺まで来て、

ここから落ちたら俺、
自殺なんだろうか、
それとも殺人の被害者になるんだろうか。

そんな風な事を考えていた。


そういやこの建物、一応密室?

下手すりゃ三枝が容疑者か。


背中を押し上げられ、
思わず窓枠に手をつくと、
引っ張っていた手が、
指をそこから剥がそうとしてくる。


小さい手の、細い指。
女の子だろうか?

引きはがそうと頑張って力をこめている。

そんなに必死になって、かわいそうに。


今、落ちてあげるから。


力を抜こうとした瞬間、
いきなり背中の手も、
全部が消えた。


抜こうとしたにも関わらず、
思わぬ事態に俺は全力で窓枠にしがみついた。



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