もっと早く‥
夏音が落ち着き、俺は家に連れ戻した。






「…。」






ソファに座ると夏音は俯いたまま。







「あの部屋‥って‥。」






夏音がか細い声で言った。






「俺の女が住んでた。」



「っ‥。」



「でも俺の女は4年前の今日、亡くなった。」



「っ‥え!?」







夏音は驚いた顔で俺を見た。






「殺されたんだ。」



「っ!!!!」






夏音は自分の両手で口を塞いだ。






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