秘密のMelo♪y⑥＊イギリス編＊

「え、ちょ…え…？」


「なにどういうこと…？」


「えっと…藤峰洋平…で、娘…？　とその夫…？　てことはつまり…？」


「冗談だろ」


きっぱり言われた！Σ

貴嶋って人にきっぱり！

なんかもう決定事項みたいに！


「失礼だわ父様。あの人失礼だわ！？」


「うん、いや。当然の反応だと思うな」


なんですと。

なぜ。なぜよ。


「だっ…ちょっ、だって見えないでしょ!!　誰もこんな子見てあの藤峰真裕だなんて思わない…！」


「あーちゃん失礼よ…！　藤峰家のご令嬢よ…！？」


「てか…！　お前散々絡んでたけど、あっちはその婿…」


「……」

「……」

「……」

「……」

「す、すいませんでした…」

「なんかもう、恐縮すぎて謝っていいのかすら分かんない…」

「どうしよう…ねえ、本当にマジで本物…？」


いつかのように、またこそこそと話し合う四人。

やっぱり誰かさん達を思い出す。


「だから言ったじゃない…似てるって…」

「ゆ、優衣だって本物とは思わなかったんでしょ？」

「そりゃ思わねーよ…」

「貴族なんだろ？　こういうときどうすんの？」


貴族とか。何百年前の話だよ。