秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
『それならちょっと話があるのよね』
『うんなあに?』
アッシュ達男の子組はいないのね。
いつも一緒なのに…と思いながら頷いた。
『楓もこうしてピンピンしてるし、マヒロも、元の天然記念物並みの天然っていうかもはやそれも通り越したはちゃめちゃなマヒロに戻ったし』
『ちょっとΣ』
『あたし達も、ウィーンに帰ろうかと思うのよね』
『そうなんだ。てかさっきのなに。さっきのなんとなく人を馬鹿にしてるようなあれはえええ!? 今なんて!?』
『…ほら。やっぱりそうでしょ? ねえカエデ?』
『…そこに関しては同意』
かっくんまで!?
てかそうじゃなくてさ、え、今メイリー…帰るって?
『もう学校始まってだいぶ経つし、完全に忘れてたけどケインもいるし』
『ケイン? …………誰?』
『マヒロも他人事じゃないっていうかね!?Σ』
…ああ。先生の息子の。
そういえばいたなそんなの。
ああ…そうだ。あれもどうしよう?
赤ちゃん出来ちゃったし…ていうかそれ以前にもうバイオリンは…。
考え始めるとドロ沼にはまりそうになったけど、再びすぐに口を開いてくれたメイリーのおかげでぽんっと現実に戻った。
『でもマヒロ達も、またウィーンに来るでしょ? …あ、そういえばマヒロ学校どうするの?』
ふと思い出したように、あたしのお腹を見ながらメイリーは言った。
『あー…それなんだけど』