堕ちても君と
ぶっきらぼうに言い、ムーラはそのまま立ち去ってしまった。






途端、張り詰めていた空気が無くなり脱力する。





ベッドに身を預けるのは、そのまま永久に目覚められない気がして躊躇われた。






(でも…眠い…)






ふらつく足で窓辺に近づき外を見れば、相変わらず真っ暗だった。






(天界にいる時はこの闇が恋しかったっけ…)






窓辺に座りながら空を見上げていたが、段々と意識は遠退いていき私は眠りに落ちた。
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