王子様たちのお姫様!?
「あ、あの佐藤くん!!」



ビクッ



隣で川崎先輩がビクついた。



「あのさっ、あたし同じクラスの桜谷(サクラヤ)ってゆうだけどっ!!」



はっ、はい…。



こんな子いたんだ。



気付かなかった。



「何??」



「あのっ、一緒に帰ってくれないっ!?」




は??



隣に川崎先輩いるの見えて言ってるの??



川崎先輩の方を見て僕は



「今日は、ごめんね??この先輩と帰るから。」



「えっ!?いいよ晴希くん。誘ってくれたんだらかその子と帰りなよ??」




んー??



「今日は、先輩と帰る。」



恥ずかしい…。



僕、今すごい恥ずかしいこと言ってる…。



顔が熱い。



「ごっ、ごめんね!!先輩だったんだ!!じゃあ、明日ね佐藤くん!!」



そう言って、桜谷さんはもう一人の女子といなくなった。



「よかったの??晴希くん??」




「知らない子だし。今日は、先輩と帰るのっ!!」



顔が赤いのを見られたくなくて、僕は顔をそらした。


だって今、めちゃくちゃ恥ずかしいこと連呼してるよ…。



川崎先輩、変に思ってなければいいけど。



川崎先輩の家の最寄り駅まで僕たちは、一言もしゃべらないで気まずーい時間を過ごした(泣)
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