王子様たちのお姫様!?
〜晴希ver.〜



「一緒に帰ろ??」



誘えた…。



そもそも一緒に帰りたいって言ったのは、皆川だった。



でも、皆川は金本先輩に引っ張られていってしまった。



二人きりで帰る…。



気まずいでしょ…。



「先輩さぁ、明日から部活行くでしょ??」



とりあえず、会話が欲しい…。



でも、先輩は顔真っ赤だし話題は、なかなか見つからないし…。



どうするか…。



「あっ、ほら佐藤くんいたじゃん。」



ん??



後ろの方で女子二人からそんな言葉が聞こえた。



「えー??でも、隣の人彼女じゃない??超美人じゃん!!」



あ、彼女??



川崎先輩が!?



ないないない。



第一、僕と川崎先輩じゃ釣り合わなさすぎだし。



でも、なんかその勘違いが嬉しい気がする…。



何、考えてんだろ僕…。



「無理だってー!!」



「いいから、話しかけてみなよ!!」



後ろの女子がこっちに近づいてきた。
< 10 / 35 >

この作品をシェア

pagetop