王子様たちのお姫様!?
ドアを開けると拓海がいた。



「おはよう。一緒に行こうよ。」



「おはよっ!!うんっ!!行こっ!!」



駅に向かって2人で歩き出した。



「今日、帰り暇??」



え??



帰りって…



「帰りは、ダメかも??」



晴希くんの言葉を思い出して顔が熱くなる。



もしかしたら今日も一緒に帰れるかもしれない!!



そう思うと自然に顔が緩んだ。



「なにニヤけてんの??彼氏??」



拓海が顔を覗き込んで言った。



かっ、彼氏だなんてっ//



「ちっ、違うよっ!!」



あわわわわ



ダメだぁ



晴希くんの事になると冷静になれない!!



「冗談だよ??焦りすぎ。」


そうやって笑った拓海は、寂しそうだった。
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