王子様たちのお姫様!?
「あたし、桜谷レイ。昨日の放課後ちゃんと自己紹介できなかったから。」



あっ、あー!!



「昨日の人かぁ。」



放課後、川崎先輩といるときに声をかけてきた子だ!!


ちゃんと見てなかったから…



そうそう、こんな子だった!!



「桜谷さんだけズルいじゃない!!」



「あたし!!山田!!」
「あたしは、鈴木だよ!!」


みんなが一斉に自己紹介を始めた…。



……………。




いつまで続くんだろーなー。



ガラガラッ



「晴希くん!?」



全員が声の主を見た。



僕を下の名前で呼ぶのは、1人しかいない。



ドアの所に川崎先輩がいた。



うわっ!!



男子がいっせいに川崎先輩に駆け寄った。



「何年生ですか!?」
「名前、教えてっ!!」
「上級生!?」
「アド交換しよっ!!」



川崎先輩は、あたふたしていた。



そんな先輩も可愛いなぁじゃなくって!!



「ちょっと、どいて。」



僕は、男子をかき分けて川崎先輩の前に立った。



「どうしたの??先輩??」

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