逆転リバース

「ルーくん、ケンカしてないよ」

「ごめん。俺が調子に乗ってたからなんだ」


私と椿はルーくんを抱きしめる。
椿は私も一緒に抱きしめた。


「ごめん。不安にしたな」

「……うん」

「あんたら、相棒のいない私に対する当て付けか?」


お母さんがちょっとキレた。
確かに、仲良くし過ぎたね。


「もう、あの子とは会わない」

「え……、そこまでしなくても」

「いや、結城の不安にさせたくないしな」


私も俊介と関わらないでいよう。
友達って言っても、これ以上会うことも無いだろうし、何より会いたくない。

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