とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
紫男は自分の髪を摘まんで、少し拗ねた表情をする。
「ちょい目立つだけだろ?黒と大差ないじゃねえか」
「日本人の綺麗な黒と作り物の紫を比べないで下さい」
「おまっ…、ズバズバ言うな。俺これでも【天孤(テンコ)】の幹部なんだけど」
……テンコ?
って、あれよね。
「番号、始め」
「いち!……じゃねぇよ!それは点呼だろうが!」
「うるさいわね。口答で漢字まで分かるわけないでしょう、バカ?」
「最初の敬語どこいった」
「敬う必要性皆無だと思って」
なんか反応が由宇みたいで、からかうのが面白いとか思ったり。
「天孤を知らない奴がこの学校にいるなんてな~。じゃあ龍崎は?知ってるよな」
「ああ、さすがに」
「ソイツが総長の族…、まあバイクで暴走してちょっと喧嘩してるグループだよ」
紫男はニカッと笑って説明したので、私もニッコリ笑って出口に向かう。
あー、また巻き込まれるところだった。
「まてまてまて!」
「離して」
肩を捕まれ保健室から出ることはなかった。