とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
そして私は、各々が寛いでいる教室に入る。
ノートを持っている両手がふさがっているから、はしたないけどドアは足で開けた。
「あら、大宮さん、行儀が悪くてよ」
「やむを得ず…ごめんなさい」
クラスメートのお嬢様(名前は覚えてない)から言われた言葉に笑顔で対応してから、教卓の上にノートの山を置く。
あとは各自で持ってくでしょ。
そうして由宇と水木さんが待つ席に座る。
「ただいまー」
「おかえり!!晴菜!!」
「おかえんなさーい」
水木さんは明るく
由宇はなんかげっそりしながら出迎えてくれた。
…何があったのよ。
私が抱いた疑問を口に出す前に、由宇が不満そうに叫ぶ。
「もーっ、晴菜何で遅かったの!!」
「いやあの、……ノート運ぶように頼まれて…」
「それであんな遅くなるの?」
ジトーッと疑いの視線で見てくる由宇。
私は苦笑いをして誤魔化した。