とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう




教室に行きながら、言い訳を考える。

水木さんもいるのに本当のことを伝えるのも憚られる。


それに…由宇は多分叫ぶし。
ファンクラブの幹部の情報って実はレアなのよ。

幹部が誰かも知らない人がほとんど。

私が知ったことがバレたら質問攻め……そんなの御免だわ。


とか思ってると


「お、良いところに来たな大宮!」

「最悪のタイミングですね、先生。私はその大量のノートなんて持ちませんよ」


バッタリ会ってしまったのは国語の教師。

持っているのはおそらく前回のテスト期間に提出したクラス全員分のノート。


やな予感しかしない。


「つれないこと言うなよ。ほら、プレゼント」


何がプレゼントよ、おい。


「わーい、もちろん平常点もプレゼントしてくれるんですよねー」


棒読みで言えば、苦笑しながら頷いた国語教師。


よし、平常点さえあれば少しくらいテストで悪い点をとっても大丈夫だわ。



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