とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
変わってるのはこの学校の方であって、私じゃない…はず。
うん、違う。私じゃない。
「だからとにかく、水木さんは狙われてるわけ。龍崎の方から近づいてても、そうとは捉えないのがファンクラブなんだから」
「なるほど…、うん、気を付けるよ!」
水木さんはニカッと笑って、ありがとう、と言った。
「にしても、女の嫉妬って怖いなー、ははっ」
紫藤さんがそう言った……笑ってるし、なんか面白がってない?この人。
ジトーッと紫藤さんを冷めた目で見てみたけど……
「お、なんだ晴菜、俺に見惚れたか」
「ないないないない」
「え、ひどい。なにその全否定」
冷めた視線にも気づかないバカだった。
なんだかなー。
っていうか、なんで龍崎は水木さんに構うんだろう。
……まさか元々知り合いだったとか?
「ねえ、水木さん」
「お?」
「もしかしてこの学校に来る前から龍崎と面識あったり…」
「……え⁉ええっ!」
「…あるのね」
やっぱりかー。
じゃないと、あんな短期間で心開かないよなーうん。
「い、いや、ない!ないよ!」
「いやいや、わかりやすすぎるから」
両手と首をぶんぶん振って否定する水木さん。
……髪の毛がすんごいボッサボサになっていってるけど、いいのかな。