エピソード オブ マイラブ

　教室に戻った時，あみなはため息をついて言った。

「ったくまぁ･･･あんたももの好きなこと。あんなに見てたら周りの子にもばれちゃうよ。」
「分かってるよ。でも見ちゃうんだから･･･」
「仕方ないって？」
「なんで分かるの？」
「良いこと教えてあげようか。」

そのあみなの顔は，すごくにやにやしててドキッとした。なんなんだろう？本当に良い事？こういうときって良かったためしがないんだけど。

「あの後，桜くんを見てたらね･･･」
「ちょっと自分見るなって言ったくせに！」
「まぁまぁ。」
「で，何かあったの？」
「それがね，あのコずっとさくらのこと見てたよ。」
「ウソ！？名前がかぶった時と同じぐらいのビックリ何ですけど！」
「本当だってぇ。あたしのことなんて全然見てなかったわよ。」
「えぇ～！？」

それって本当かな？でもあみなはウソつくようなコじゃ･･･いやそれは微妙かも。だけど，もしも本当だったら･･･すごいかも。あたしの気持ちが届いたのかな？そうだったらすごい嬉しい。