好きな人は、
だけど1人で行くアテも無く、ウロウロウロウロ。
食堂は人で溢れてるし、中庭は恨めしいカップルたちでいっぱいで。
グラウンドではヤンキーの方たちがサッカーしていて、落ち着けるはずがない。
コレもう行くあてトイレしか無いんじゃないの、っていうとき、見つけたところが非常階段。
"立入禁止"と書かれたボードとそれを繋いだ鎖を跨いで、少しワクワクしながら一段一段上がっていく。
ちょ、これ良いとこ見つけたかも、と心の中でスキップしながら2階の踊り場に腰をおろした。
しん、としていてなんか落ち着く。
そこでお弁当を広げて、エビシューマイを1つ口に入れた。
「……寂しいなぁ。」
ポツリ、と口から零れた本音。
高校に入学してから、一度も学校で笑ってない気がする。
1人で食べるお弁当はおいしさ半減、いや8割減。