好きな人は、
三木先輩と初めて出会ったのは、去年。
高校入学したての春だった。
◇
『高校生活』。少女マンガでよく見るそれに、憧れていたのはいつのことだか。
入学式前日という最悪のタイミングで風邪をひき、初めて登校したのは3日目。
仲良しグループは既に出来上がっていて、わたしはとり残されたような気持ちでいっぱいだった。
オマケに恥ずかしい話、わたしはかなりのチキンハートで。
テンションの割にグループに入り込むことが怖くて、いつの間にか"一人を好むクールキャラ"のレッテルを張られてしまっていた。
どこがクールキャラだよ。
クールのクの字も当てはまらないのにさ。
そして、そんな日々がしばらく続き、教室にいるのを苦痛に感じ始めたわたしは、ある日の昼休み、お弁当片手に居心地の良い所を求めて、逃げるように教室を出た。