好きな人は、
日常って、案外カンタンに壊れるものだ。
4時間目終了を告げるチャイムと同時に屋上へ走り、三木先輩と一緒にご飯…最近はわたしが作ったお弁当を食べて、なんか色々話して。
そしてまたチャイムが鳴って教室に戻って授業を受けて帰宅して、寝て起きてお弁当を作って先輩に会いに学校へ。
そしてその目的は昼休みに屋上で果たされる。
運が良かったら、周りに人が居ない時だけだけど廊下で会ったら話せたり、メールをしたり。
毎日、それを"日常"として送ってきた。
昼休みが終わっちゃうのは、毎度毎度恨めしいけれど、明日また会えるから、と思うと叶わぬ現実も受け入れられた。
――――だけど、そんなこと言われたら話は別です。