誠-変わらぬ想いの果て-
「ねぇ。あなた、人を呪わば穴二つって言葉知らない?」
「し、知ってる」
「知っててやったってわけ。まぁ、それはそれは」
奏は刀を納め、女に冷たい一瞥を与えた。
「人を殺したんだから、罰が下るのは当たり前。本当なら助けるのもためらわれるけど、あなたが死ぬと蠱毒でできた妖は自由の身になってさらに暴れるのよね?」
「た、助けてくれるの?」
「勘違いしないで。あなたを助けるんじゃない。無関係な人を助けるの」
蠱毒はやっかいな代物。
決して生半可な覚悟で作っちゃいけない。
それこそ、相手を呪い殺したら自分も死ぬくらいの。
「あなたが作った蠱毒の数は?」
「………分からない」
「………ふざけんな。あんた、自分が何したか分かってんの!?」
奏は女の無責任な発言に、怒りをあらわにした。
詰め寄り、ベッドに押しつけるようにして詰問した。
「分からない?あんたの考えがね!!あんたがここで怯えてるのは自業自得!!でもね、あんたが作ったモノが罪なき人を傷つけんのよ!!」
………奏は人間を嫌い嫌い言うが、結構気にかけてはいるのだ。