誠-変わらぬ想いの果て-
「……………はぁ。澪ちゃんのプレゼントも買いに行かなきゃいけませんね」
「明日学校だし。どっか寄る?」
珠樹が散らかした衣装箱の中身を綺麗に整頓しながら言った。
きちんと奏が着るドレスは横に置いて。
「そうだね。どっか寄ってみよっか」
「僕も行くよ」
「君はお呼びじゃないよ」
例のごとく沖田と珠樹の口論が始まった。
その時………
「……………………もう嫌だ」
『うわっ!!』
いつの間にか、土方が戻ってきていた。
満身創痍状態で、今にももう一度死にそうな勢いだ。
「だ、大丈夫ですか?」
「これが大丈夫に見えるか?」
優しい響は土方の体を軽く揺さぶり、安否確認をした。
返ってきたのは、いつもの土方らしからぬ小さな小さなか細い声だった。
土方さん、お疲れ。
後はゆっくりしてて。
奏は土方の前で合掌した。
沖田、珠樹もそれに続いた。
「てめぇら、勝手に殺すな!!」
土方の完全復活だ。
ちゃんと予想通りよ?
わざとよ?
……………一割くらいは。