誠-変わらぬ想いの果て-
一体誰を探してるんだか。
奏はあづさの後ろについて回った。
その度寄ってくる男達。
もう親切心からなのか、それとも下心ありきなのか分からなくなってきた。
それなりに選別はしているつもりだが…多い。
誰か暇人を連れてくればよかったな。
「あっれ〜?おかしいなぁ」
「どんな人を探してるの?」
「短い黒髪の眼鏡かけた背の高い男の人。うちの剣道部のOBなんだよね」
「ふーん」
男か…。
もしかしたら追い払った奴の中にそんな感じのがいたかも。
奏は素知らぬフリをして内心冷や汗をたらしていた。
「剣道場ってこっちかな?」
「あっちじゃない?」
色んな場所をウロウロしていると、奥まった所に来てしまった。
人通りが全くない。
「あ、桜」
…………桜?
おかしい。
桜の季節はとっくに過ぎている。
「うわぁ〜何でこんな季節に?」
あづさはその美しさに魅せられ、桜の木に近寄った。
その時、辺りの気の流れが急激に変化した。