誠-変わらぬ想いの果て-



「ちなみに誰がお好き?」


「土方さん!!もう、ちょー格好いいんだから!!」


「――――――けっ」




あづさに見えないように前を向き、嘲笑を浮かべた。


だが、あづさの次の一言で、奏は豆鉄砲をくらったかのように目を瞬くことになった。




「鬼なんて言われてるけど、本当はとってもとっても優しいの!!」


「―――――そう。あ、あづさ、髪に埃がついてる。とってあげるからしばらく動かないで」




あづさ、あんたいい子だね。


―――良かったねぇ、土方さん。


こんな可愛い子に本当のあなたを知ってもらえてて。


でも、烝だけじゃなくてみんないるからね。


一応、みんなの正体知られないように術を学校全体にかけたんだけど。


あづさには聞きにくかったのかな?


もう一回かけとこ。




奏はあづさの頭に手を伸ばし、刀印を作って口の中で術を唱えた。


違和感がない程度に素早く唱えると、あづさは術がきいたのか、落ち着いた。



< 48 / 254 >

この作品をシェア

pagetop