誠-変わらぬ想いの果て-
「ちなみに誰がお好き?」
「土方さん!!もう、ちょー格好いいんだから!!」
「――――――けっ」
あづさに見えないように前を向き、嘲笑を浮かべた。
だが、あづさの次の一言で、奏は豆鉄砲をくらったかのように目を瞬くことになった。
「鬼なんて言われてるけど、本当はとってもとっても優しいの!!」
「―――――そう。あ、あづさ、髪に埃がついてる。とってあげるからしばらく動かないで」
あづさ、あんたいい子だね。
―――良かったねぇ、土方さん。
こんな可愛い子に本当のあなたを知ってもらえてて。
でも、烝だけじゃなくてみんないるからね。
一応、みんなの正体知られないように術を学校全体にかけたんだけど。
あづさには聞きにくかったのかな?
もう一回かけとこ。
奏はあづさの頭に手を伸ばし、刀印を作って口の中で術を唱えた。
違和感がない程度に素早く唱えると、あづさは術がきいたのか、落ち着いた。