誠-変わらぬ想いの果て-
「いや、今のはどう間違ったら言い間違えるんだ?」
「新八さん?あなたは地球の裏側まで押し込んでやろうか?あ"?」
奏が着物の袖をまくり、刀を響に預けたのを見て、ズザーッと後退った。
首をブンブンと左右に振る永倉。
奏はゆっくりと近づき、木の幹まで追い詰めた。
「いや、死ぬ!!やめろ!!
―――あ、俺もう死んでるや」
「あはは。新八さん、ブラックユーモワ?」
永倉の笑っていいのかいけないのか分からない言葉に、沖田は何の迷いもなく笑い飛ばした。
他のみんなは、頬をポリポリとかいているというのに。
「――何で死んでる奴が英語知ってんの?」
「何言ってんの。今は情報化の時代だよ?
死んでも情報を持つにこしたことはないでしょ。
時代は刻一刻と変わっていっているんだから」
実際にそれを目の当たりにしてきた沖田の言葉だからだろうか。
妙に説得力があっていけない。